2023年8月27日日曜日

子供にも容赦なし。鹿は神様のおつかいです

お手製の寝床でくつろぐ鹿さん

ラノベみたいなタイトルになってしましたが、ご容赦ください。 

先日、奈良公園の鹿の数が前年より51頭増えて1233頭になったという記事を読みました。

私は奈良公園を横断して学校に通っていたので鹿はお馴染みさんであり、彼らとのほのぼのエピソードは数えきれないほど存在します。
数が増えたら増えたで「奈良の鹿愛護会」の方々も大変だとは思うのですが、このニュースはやはり嬉しく感じました。
以前、春日大社の神職の方に伺ったのですが、彼らが草を食んでくれるから境内の草刈りをしなくて良いのだとか。
神様のおつかいでありながらその地位に安住せず、労働さえも提供する彼らはとても奇特な存在なのです。

ところがです。
奈良には「石子詰めの三作」という鹿にまつわる恐怖の民話があるのです。
かいつまんでお話ししますと、三作という子供が文鎮の入った荷物を振り回していたら、それが鹿に当たり、不幸なことにその鹿は死んでしまいました。
古来奈良において鹿は神鹿。
過失であっても傷つけることはご法度、ましてや死なせると死罪です。
子供の過失ということで情状酌量を期待したいところですが、問答無用で三作は死罪となったのです。
その処刑の方法が石子詰めであり、罪人を穴に入れてその上から石を詰め、生き埋めにするというものでした。

鹿が特別な存在だったとはいえ信じられない内容ですよね。
さすがのアニマル第一主義者の私であっても、極刑は望みません。
えげつないですが、その時代の息苦しさというか空気感が伝わるような気がします。
今も埋められたとされる場所には塚が残っており、興福寺には木票が立っています。

さてドン引き繋がりでもうひとつ。
有名な奈良人のクズっぷりエピソードをご紹介します。

前述のように、鹿にまつわる掟に容赦はありません。
故意、過失にかかわらず鹿を死なせたら死罪が待っています。
そのため奈良人は早起きをしました。
なぜでしょうか。
家の前で鹿が死んでいたら疑いをかけられ大変なことになりますよね。
言い訳が通じるとも思えません。
だから早起きをしたのです。
早朝に自宅前に鹿がいないかチェック。
そして鹿が亡くなっていたら、隣家の玄関先まで移動。
で、隣家の人もまた移動。
この作業に終わりがあるのかどうかはわかりませんが、これが奈良の人って根性悪いよねーっていう時に使われる小話でした。


京都人エピは笑えるレベルまでネタ化されていますが、民話や伝承というのは興味深いものが多いですね。
人は自分が生まれ育った土地や歴史の影響というのは少なからず影響を受けている気がします。

ちなみに私は奈良と京都のハイブリッドです。
怖いでしょ。

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